Il Trovatore / イル・トロヴァトーレ

『イル・トロヴァトーレ』(Il Trovatore )は、ジュゼッペ・ヴェルディが作曲した全4幕からなるオペラである。
1853年、ローマで初演された。ヴェルディ中期の傑作の一つとされる。
原作:アントニオ・ガルシア・グティエレスの戯曲『エル・トロバドール』(El Trovador 吟遊詩人)
舞台:15世紀始め。スペインのビスカヤおよびアラゴン地方。

イル・トロヴァトーレの登場人物

ルーナ伯爵:誇り高いアラゴンの貴族 (バリトン)
レオノーラ:アラゴン王妃の美しい女官 (ソプラノ)
アズチェーナ:ジプシーの老婆 (メゾソプラノ)
マンリーコ:放浪の騎士で吟遊詩人。アズチェーナの息子として育てられているが実はルーナ伯爵の実弟。レオノーラとは相思相愛の仲 (テノール)
フェルランド:ルーナ伯爵の家臣 (バス)
イネス:レオノーラの侍女 (ソプラノあるいはメゾソプラノ)
ルイス:マンリーコの部下 (テノール)
合唱

イル・トロヴァトーレのあらすじ

イル・トロヴァトーレの第1幕:「決闘」Il Duello:ルーナ伯爵の居城

イル・トロヴァトーレの第1幕第1場:ルーナ伯爵の居城の一角

警備の兵士たちにフェルランドが昔話を始める。「先代のルーナ伯爵には実は2人の息子がいた。そのうちの弟君に呪いをかけた容疑でジプシーの老婆を火刑に処したが、それと同時に弟君は行方不明となり、火刑台から子供の白骨が発見された。現伯爵はその白骨が弟であることを信じず、今でもその行方を捜している。」

イル・トロヴァトーレの第1幕第2場:城の庭園

美しい女官レオノーラがマンリーコを待っているところへ、これもレオノーラに想いを寄せるルーナ伯爵が登場。暗さゆえレオノーラは間違ってルーナに抱きついてしまう。そこにマンリーコが登場。当惑するレオノーラ、自分が愛されていないことを知り激怒するルーナ伯爵、レオノーラを赦し伯爵を挑発するマンリーコによって三重唱が歌われる。伯爵とマンリーコは決闘を行うが勝負は付かない。レオノーラは気絶してしまう。

イル・トロヴァトーレの第2幕:「ジプシーの女」La Gitana

イル・トロヴァトーレの第2幕第1場:ビスカヤの山中

夜明け。ジプシーの一団が陽気に酒を酌み交わし、鍛冶の仕事に精を出している。アズチェーナは彼女の昔話をする。「母親が火刑に処せられた時、自分は伯爵の子供を誘拐して火にくべた。しかし気付いてみるとそれは自分の実の息子だった。」自分の出自を訝しく思うマンリーコだったが、アズチェーナは「お前は自分の実子だよ。伯爵に復讐してくれ。」と焚きつける。

イル・トロヴァトーレの第2幕第2場:修道院の庭

前幕の決闘でマンリーコが落命したと思い込んでいるレオノーラは修道院入りを決心する。ルーナ伯爵は彼女を誘拐しようとするが、マンリーコが阻止する。

イル・トロヴァトーレの第3幕:「ジプシーの息子」Il Figlio della Zingara

イル・トロヴァトーレの第3幕第1場:ルーナ伯爵の陣営

アズチェーナは伯爵の軍勢に捕らえられ、マンリーコをおびき出す人質とされてしまう。

イル・トロヴァトーレの第3幕第2場:カステロール城

マンリーコとレオノーラは教会で結婚式を挙げようとしているその最中、部下ルイスがアズチェーナ捕縛の報をもたらす。マンリーコは怒りに燃え、母の救出と伯爵への復讐を誓い、自分の軍勢を率い進軍する。

イル・トロヴァトーレの第4幕:「処刑」Il Supplizio

イル・トロヴァトーレの第4幕第1場:ルーナ伯爵の陣営

戦いは伯爵軍の勝利に終わり、マンリーコは城の牢獄に捕われの身となる。レオノーラは伯爵に、自分の体と引換えにマンリーコの命を救うことを提案、伯爵はそれを受け入れ釈放命令を出す。レオノーラは隙を見て服毒する。

イル・トロヴァトーレの第4幕第2場:牢獄

レオノーラは牢獄へ赴き、マンリーコを解放しようとする。マンリーコは彼女が貞操を犠牲にしたことを非難する。レオノーラの飲んだ毒が効目を現し始め、彼女は愛するもののために死を選択した心情を訴える。ルーナ伯爵も登場、虫の息のレオノーラを見て自分が騙されたことを悟り、マンリーコの即時処刑を命令する。アズチェーナはマンリーコの処刑を確認し、伯爵に「あれはお前の弟だよ」と告げ、「母さん、復讐は成った!」と狂乱の叫び声を上げ、幕。

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